自作短編小説 モンスタハンターver パートⅣ

僕が目を覚ましたとき、彼はそこにいなかった。

周りを見渡すと、みんないなくなっていた。
不思議に思って窓から外を見ると、駅にとまっていた。
「カカール駅」


列車に乗ってから何時間が過ぎたのだろう。
空は晴天だ。
もしかしたら昨日からずっと寝ていたのか・・・?
そう思いつつ駅へ出た。


そこに車掌が立っていた。
その車掌は僕を見てこう言った。
「君もポッケ村に行くんだったね、彼から聞いているよ。ポッケ村まではまだかなりかかる。この列車はここに2時まで止まっている。その間にいろいろな用をすましておくといい。」
時計を見ると針は12時を指していた。


ぼくは車掌に聞いた。
「かなりって・・・ポッケ村まではあと・・・?」
車掌はメモ帳のカレンダーを取り出した。
そして、「うん、あと7日だね。一日に2回だけこうやってとまるんだ。」
僕は驚いた。
なにせ彼からは長旅としか聞いてなかったのもで、一週間も列車とは思わなかったからだ。


「ありがとうございます」
そう一言残して、僕は駅から出た。




駅の外は太陽が降り注いでいる。
景色は見渡す限り田んぼだ。
道沿いにずっと、ヒメジョオンが咲いている。



「ここで止まって何をしろって言うんだ」
僕はおもわず独り言を言った。


すると右から、聞いたことのある声がした。
「おーい、やっと起きたか〜」