モンスターハンター
僕が目を覚ましたとき、彼はそこにいなかった。周りを見渡すと、みんないなくなっていた。 不思議に思って窓から外を見ると、駅にとまっていた。 「カカール駅」 列車に乗ってから何時間が過ぎたのだろう。 空は晴天だ。 もしかしたら昨日からずっと寝ていた…
僕と彼はこうして行動を共にすることになった。 僕らはドンドルマから、彼の配属先である雪山地方へ汽車で旅立つ。 かなりの長旅になるため、それなりの準備が必要だった。 僕は彼に渡したピアスを彼が耳につけているのをみて、少し安心した。 僕はバッグの…
青白く輝いた炎は、僕らを魅了した。 周りにいた街の人々も集まってきた。 不思議なことに全然熱くない。 ただ、青白い炎が不気味なほどに輝いているだけだった。 しばらくみていると、青白い炎は消えた。 どうやらマッチの火薬が尽きたようだ。 彼は言った…
雪がしんしんと大地に降り積もっていた。 足跡をつけるのが悪く思えるほど、綺麗で真っ白な雪だった。 見上げると満天の星空が輝いている。 どこをみても人影さえ見えないような大地を、僕は踏みしめていた。 何かが足にさわった。 僕は地面を見た。 そこに…